電子タバコ(VAPE)と加熱式タバコの違いは何?種類が多すぎてわからない人向けに比較解説

近年、紙巻きタバコから「iQOS」や「プルーム・テック」等の加熱式タバコに切り替える方が増えてきていますね。

そして、まったくニコチンを含まないタイプの電子タバコ(VAPE)も禁煙補助目的で使用する人が増えてきています。

さて、
この2つの電子タバコと呼ばれるアイテム。

  • iQOSは電子タバコ?加熱式タバコ?
  • ニコチンの入ってないのは電子タバコ?

違いは、なんだか分かりますか?

本来はiQOS等は「加熱式タバコ」と呼ばれる分類ですが、世間一般では「電子タバコ」と呼ばれることが多いです。

そしてニコチンなしの電子タバコは「VAPE」とも呼ばれ、本来「電子タバコ」を指すのはこちらのアイテムなのです。

うにとん

いろいろな呼び方があって、分かりにくい。

この記事では、これから電子タバコを始める方向けに「電子タバコと加熱式タバコの違い」について解説します。

初心者でも、理解しやすいようになるべく専門的な言葉は使わないようにしているので、ぜひ読んでみてください。

電子タバコと呼ばれる嗜好品は、2種類ある?

一般的に、「電子タバコ」と呼ばれているものには2種類があります。

  • 加熱式タバコ
  • 電子タバコ(VAPE)

どちらもタバコと名が付くので、同じように見えますが大きな違いはタバコ葉を使用しているかどうかです。

電子タバコ
(VAPE)
加熱式タバコ
(iQOS 等)
タバコ葉使用しない使用する
ニコチン含まない含む
タール含まない含む
使用方法火を使わずに
リキッドを加熱
火を使わずに
タバコ葉を加熱
うにとん

似たような例で言えば、ビール。ノンアルか、ノンアルじゃないか的な違いがあります。

では、この2つが一体どんなものか?まずは、簡単にご説明します。

加熱式タバコ

良くコンビニで見かけるiQOS(アイコス)は、実は「加熱式タバコ」に分類されます。

混同している方も多いのですが、厳密に言うと電子タバコ(VAPE)とは全くの別物。

加熱式タバコは、火を使わずにタバコ葉を使用してニコチンやタールを摂取する嗜好品

紙タバコと違って火を使わないので、灰や吸い殻が出ずにエコ&クリーンであることが特徴です。

加熱式タバコの商品例
  • iQOS(アイコス)
  • glo(グロー)
  • Ploom TECH(プルーム・テック)
  • PULZE(パルズ)

日本で発売している加熱式タバコは、基本的にこの4種類しかありません。

この4種類と互換性のある本体は、いろいろと出回っています。

うにとん

純正ではないけど、アイコスのタバコ葉を別の本体で使える的なかんじです。

電子タバコ(VAPE)

当サイトでも、メインで紹介している「電子タバコ(VAPE)」

最大の特徴は、ニコチンやタールを含まないので健康的であるという事です。

タバコと言いながらタバコ葉を使用しておらず、専用のリキッドを加熱して水蒸気を吸引。香りや煙を楽しむことを目的としています。

注意点

海外製品のリキッドでニコチンを含むものもありますが、日本ではニコチンを含んだリキッドの販売・譲渡は法律で禁止されています。

加熱式タバコと違い、商品はとても種類が豊富。主に以下の3タイプに分かれています。

タイプ使い方
カートリッジ式専用カートリッジを交換して繰り返し使うタイプ。
簡単で初心者向き。
使い捨て式メンテナンス一切不要で使ったら捨てれる。
1番簡単で初めてのVAPEにも◎
リキッド補充式リキッドを自分で補充して使うタイプ。
手間がかかるが、自分好みにカスタマイズできる
うにとん

形は色々あるけれど、基本的にこの3種類に分けられます。

電子タバコと加熱式タバコの違いと共通点を解説します

ここでは、2つの違い・共通点についてもう少し知りたい人向けに、詳しく解説をします。

うにとん

知っておいて損はないですよ。

どちらも火を使わないですが、煙は出ます。電子タバコの場合、なにかを燃やしている訳ではないので煙というよりは「水蒸気」です。

種類煙について
加熱式
タバコ
ニチコン・タールが含まれる
水蒸気又は煙が出る
電子タバコ
(VAPE)
ニチコン・タールが含まれない
水蒸気が出る

加熱式タバコの場合、もちろん喫煙所で吸わないのはマナー違反。

では?ニコチンもタールも含まない電子タバコの場合はどうでしょう。

喫煙をしない人・電子タバコを吸わない人からしたら、ぜんぶ煙に悪影響のあるタバコに見えますよね。

「これは、無害だから」と主張してもその場で証明できる訳ではないですし、いらぬトラブルを引き起こします。

ニコチンの有無に関わらず、煙が出る嗜好品は全てタバコと考えどちらも周囲の人に配慮してマナーを守ることが必要です。

うにとん

電子タバコも、どこでも吸っていいという訳じゃないんだ。

ニコチン

種類ニコチン
加熱式タバコ 含む ※1
電子タバコ(VAPE)含まない

ニコチンが体に悪いものだと知っている人は多いと思いますが、具体的に言うとどんな影響があるのか・・?

ニコチンには、中毒性がありタバコをやめられなくなる主な原因の1つです。

電子タバコの場合、タバコ葉を使用しないのでニコチンを全く含まないのが特徴です。

厚生労働省による、ニコチンの説明がこちら。

アルカロイドの一種で、神経毒性の強い猛毒です。化学物質としては毒物に指定されています。

たばこの葉に含まれており、喫煙によって煙から体内に取り込まれます。血液中のニコチンは急速に全身に広がります。

中枢神経にあるニコチン性アセチルコリン受容体 (nAChR)にニコチンが結合すると、報酬系と呼ばれる神経回路に作用して心地よさをもたらします。喫煙の習慣をなかなか止めることができないのは、この仕組みが強い薬物依存を引き起こすためです。

また、強い血管収縮作用があるため毛細血管を収縮させ血圧を上昇させます。中毒性があり、子供が誤ってたばこの葉を食べたりすると中毒を起こし、死に至ることもあります。

厚生労働省 e-ヘルスネット
※1

加熱式タバコの中にも、タバコ葉ではなく紅茶葉を使用したニコチンレスな商品が一部あります。

タール

続いて、タールについて。

種類タールについて
加熱式タバコ含まない ※諸説あり
電子タバコ(VAPE)含まない

加熱式タバコはタールを含まない・少ないから、安心安全だ。・・・という宣伝の元、広まっていった記憶があります。

ただ、加熱式タバコのiQOS(アイコス)からタールが検出されたという論文が発表されていたりと、従来の紙巻きタバコよりも健康的であるかどうかは疑問が残ります。

厚生労働省のHPを見ても、加熱式タバコにはタールが含まれると明記されていました。

その点、電子タバコ(VAPE)はタバコ葉を使用しないのでタールが含まれることはありません。

厚生労働省によるタールの説明が、こちら。

たばこの煙には、不完全燃焼によって発生する燃焼副生成物が多数含まれており、一酸化炭素やガス状成分をのぞいた粒子状の成分の総体を、タール(たばこのヤニ)と称しています。

このタールにはニコチンをはじめとする有害物質や発がん性物質が数多く含まれていますが、タールに含まれる発がん性物質の代表的なものにはベンゾ[a]ピレン・芳香族アミン類・たばこ特異的ニトロソアミン類などがあり、他にもがんを引き起こす可能性のある物質が約70種類含まれています。

加熱式たばこでは、たばこ葉を加工する際に添加された溶媒由来の液滴粒子が、タールに含まれることになります。しかしながら、いわゆるヤニのようなものの発生は、紙巻たばこと比較すると少なくなっています。

未成年の使用

種類OK?NG?
加熱式タバコ使用・購入不可
電子タバコ(VAPE)使用・購入不可

加熱式タバコは、タバコ葉を使用しており法律上も「タバコ」に分類される為

  • 未成年は購入不可
  • 未成年の使用は禁止

と、法律で定められています。

ぶたくん

じゃあ、タバコ葉を使わないVAPEなら未成年でもOKなんじゃないの?

と、思うかもしれません。しかし、主な販売元が未成年への販売を禁止している為、購入することができません。

日本では、法律による規制はないんですが、日本国内で販売している電子タバコメーカー、販売店のほとんどが禁止している・・・といった現状です。

  • 電子タバコを許可することで、喫煙へのハードルを下げてしまう
  • そもそもどっちを吸っているのか判別しにくい
  • 現状の日本としては、世論的によろしくない

などなど、未成年に許可できない理由が沢山ありますね。

法律がまだ追いついてないのかもしれませんが今後は、電子タバコに対する規制、法律も整備されていくと思います。

うにとん

未成年は、20歳になってからデビューしましょう。

たばこ税

種類税金の有無
加熱式タバコかかる
電子タバコ(VAPE)かからない

税金がかかるか、否かの違いは「タバコ葉」を使用しているかどうかで決まります。

加熱式タバコは、タバコ葉を使用しているので法律上もタバコに分類されタバコ税が課せられています。

一方で、電子タバコ(VAPE)はタバコ葉を使用していない為法律が適用されず、タバコ税がかかっていません。

タバコ税は年々値上がりしていってますので、節約を気にしてタバコをやめたいと思っている方には、電子タバコがおすすめです。

うにとん

タバコ税だけで年間数万円・・・払ってるという事実に気づいていますか?

結局、加熱式タバコと電子タバコどっちがオススメ?

加熱式タバコと電子タバコ(VAPE)の違いについて、詳しく解説しました。

この2つは、タバコ葉を使うか使わないかで全くの別物になってしまう嗜好品です。

それぞれ、特徴が異なるので自分に合った方を選べるようにしましょう。

種類向いてる人
加熱式
タバコ
・タバコらしさを楽しみたい
・吸っている感覚を重要視
・ニコチンを摂取したい
・紙巻きタバコから切り替える
電子タバコ
(VAPE)
・匂いやフレーバーを楽しむ
・有害物質はちょっと無理
・禁煙の補助として使いたい
・減煙したい
・タバコ税を払いたくない
・節約したい

これから電子タバコを初めてみようかなと言う方は、初心者向けに日本製・国産のVAPEをまとめた記事もあわせてどうぞ。

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