禁煙ブームの波にのって、人気が出てきている「電子タバコ(VAPE)」
通常の紙巻きタバコは、20歳以上と法律で決まっていますよね。では、ニコチン・タールの入っていない電子タバコなら?
未成年でも吸えると勘違いする方も、多いのですが購入できるのは20歳以上となっています。
この記事では、なぜタバコではない電子タバコが20歳以上と決められているのか?等について詳しく解説していきます。
お酒もタバコも、電子タバコも20歳からです!
もくじ
電子タバコは煙草ではないので法律で禁止はされていない
まず、はじめに電子タバコは「タバコ葉」を使用していないので現在の法律では「煙草」に分類されません。
吸っている仕草はタバコそのものですが、実際には加熱したリキッド(タバコ葉を含まない)を水蒸気として吸っているだけなのでタバコではないんですね。
種類 | タバコ葉の有無 |
---|---|
紙巻きタバコ | タバコ葉を使用する |
加熱式タバコ | タバコ葉を使用する |
電子タバコ | タバコ葉を使用しない |
タバコに分類されない為、タバコ税もかかっていません。その為、未成年でも購入することが可能だと勘違いしやすいのです。
ここでのポイント「電子タバコはタバコに見えて、タバコではない」
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メーカーが未成年には販売していない
例えば、コンビニ等で電子タバコ(VAPE)の「マイブルー」を未成年が購入しようとしたら買えるのか?
答えは、NOです。買えません。
理由は、製造・販売しているメーカーが20歳以上にしか販売しないと定めているからです。
電子タバコ(VAPE)を販売・製造しているメーカーの公式サイトでは、年齢確認ボタンが必ずあります。
そして販売・使用対象年齢は20歳以上と明記しています。
見ちゃだめ・買っちゃだめ。
法律で禁止されていないのになぜ販売されないの?
ここでは、法律で禁止されている訳でもないのに「なぜ売ってもらえないのか?」について解説します。
ここで書いている内容は、当サイト管理人の2020年時点での考えであり法律が改正されたりすることにより、必ずしも正しいとは限らない場合があります。
あくまでも参考程度に読んでみてくださいね。
実際に未成年が使用していてもタバコか判断できないからNG
現在は、法律上犯罪にならないからといって販売を許可するとしましょう。
- 喫煙所で電子タバコを吸っている未成年が居たとして、それがニコチンを含むか否か判断できない
という問題がでてきてしまいますよね。仮にこれが大人だったとしても、同じです。
ニコチンという有害物質が含まれているか否かは、他の人から見たらわかりません。だから、電子タバコは喫煙所で吸うのがマナーとなっています。
つまり、未成年が外で電子タバコを使用するしたら喫煙所に入っていかないといけないです。
未成年の方を有害な物質から守りたいのに、そんなことになったら本末転倒祭りですよね・・・。
電子タバコを吸うことによって本物のタバコへの興味を促してしまうからNG
電子タバコが仮に未成年に許可されたとして、
- タバコを吸うという行為へのハードルが下がる
- ニコチン入りに対する興味を増長させる
という問題点がでてきてしまいますね。まわりの人が吸ってるから・・・という理由で若かりし頃にタバコ吸ってた人も多いのではないですか?
そういう環境を作ってしまうのは、よろしくないというのが一般的な意見だと思います。
未成年者の健全な育成を図る観点から望ましくないものされている
健全な育成・・・?と聞くとちょっと難しく聞こえますが、要は健康に健やかに子供が育っていくのに「必要がない」ということ。
これは、国会でも議論されたことがある内容です。
未成年者喫煙禁止法第一条における「煙草」に該当しないいわゆる電子たばこであっても、未成年者の自己又は他人の徳性を害する場合には、未成年者の健全な育成を図る観点から望ましくないものと考えている。
第186回国会 答弁書
徳性=「道徳心・道徳意識」です。
モラルの問題ですね。
電子タバコは20歳になってからデビューしましょう
電子タバコは、まだ比較的歴史の浅い部類です。その為、まだ法整備が追いついていないという状態なのかもしれません。
今後、さらに議論がさわされデータが集まってくることによって
これは個人の予想ですが! 新しい法律で未成年者の販売・使用が正式に禁止される日も遠くないと思っています。
紙巻きタバコも、加熱式タバコも、電子タバコも、全部20歳以上からデビューしましょう。
20歳になったら、また当サイトを見に来てね。