電子タバコは、ニコチン・タールが入ってないから安全。その一言を、すんなり信じて大丈夫ですか?
もちろん、紙巻きタバコと比べて有害物質が少ないと言われています。しかし、近年アメリカなどで電子タバコによる健康被害が発生しているのも事実。
使うか、使わないか。
しっかり自分の頭で考えて決めるためにも、ある程度は知識として勉強しておくべきだと思います。
というわけでこの記事では、
- 電子タバコに含まれる成分
- 電子タバコの安全性
- 買ってはいけない2タイプの電子タバコ
について解説します。
ぜひ、最後までお読み下さいね。
もくじ
電子タバコにはどんな成分含まれている?
電子タバコ(VAPE)は、専用のリキッドを加熱して水蒸気を吸うアイテムです。では、そのリキッドには、
- どんな成分が含まれているのか
- 有害物質は入っていないのか
- 本当に安全なのか
を、解説していきます。
ニコチン・タールは0
電子タバコは、従来のタバコと違って「タバコ葉」を使っていません。その為、ニコチン・タールを含まず、
- ニコチンによる中毒性がない
- タール(ヤニ)による健康被害はない
その点、「紙巻きタバコ」や「加熱式タバコ」と違って安全であると言えます。
関連記事 加熱式タバコとVAPEの違いを解説
リキッドの主な原材料
主な成分は、以下4つ。
- PG(プロピレングリコール)
- VG(植物性グリセリン)
- 食品添加物
- 香料
プロピレングリコール と グリセリン は、食品にも使用が認められている成分です。その為「安全である」と言われています。
しかし、本当に安全か?は未だ議論がされている途中で「食用としては認められていても吸引して安全かどうかはわからない」という医師もいます。
電子タバコは比較的歴史が浅く、研究が今まさに進んでいる最中。
- ニコチンは入っていなくても安全であるとは言い切れない
のが現状です。
電子タバコには安全とは言えない製品も2種類ある
電子タバコの中でも、安全性に疑問が残るタイプは主に2種類。
日本ではまだ発売が許可されていない「ニコチン入りリキッド」と、「大麻成分入りリキッド」です。
参考 電子タバコで健康被害?アメリカで政府機関が警告!患者の声を紹介
ニコチン入りリキッドの危険性
日本では、「ニコチン入りのリキッド」の販売・製造は法律で禁止されています。しかし、アメリカ等では一般的に売られていて使用している人も多い。
2019年にアメリカで話題になった電子タバコによる健康被害ですが、その内60%の人が
- ニコチン入りリキッド
を使用していたというニュースがありました。もちろんそれが原因か否かは、まだ断定できないですが安全とは思えません。
そもそもニコチン入りを求めるなら、おとなしく紙巻きタバコで良いと思います・・。
日本で販売してないと言いましたが、個人輸入で入手しようと思えば手に入れることができます。やめておきましょう。
大麻成分入りリキッドの危険性
大麻って知ってますか?よく芸能人が使って逮捕されたりする薬物なので、知ってる方も多いと思います。
大麻には、
- CBD
- THC
という2つの成分があり、法律で禁止されているのはこの内「THC」のみ。「CBD」は「カンナビジオール」とも言って全く別の成分なのです。
このCBDが配合されたリキッドは、普通に売られています。
一瞬ホントかよ!?と思いますが、
大麻所持の規制対象となるのは、葉や花の部分。CBDには、そこが含まれていないので合法的に販売できる商品。
じゃあ安全なんじゃないの?と思いきや、
- 製造環境が分からないようなリキッドだと、混ざってないとは言い切れない
- CBDに興味を持つことで、違法性のあるTHCにも興味を持ってしまう可能性がある
この2点から、推奨したいか?と言われれば個人的にNOですね。
アメリカの健康被害の問題では、そのうち約80%の人が大麻成分であるTHC入りリキッドを使用していました。
関連性があるとは今の段階では言い切れませんが、もし粗悪品を手にして混ざってしまっている様な商品を使ってしまったら怖くないですか・・?
リラックスしたいなら、温泉に行こうゼ!!!
安全な電子タバコってあるの?
結論から言えば、医学的に絶対100%害がないとは今のところ言えない。タバコを吸うよりは、安全だと言われているけど根拠はない。
参考 非燃焼・加熱式タバコや電子タバコに対する日本呼吸器学会の見解
ただし、明らかにそれは安全じゃないだろ・・・っていう製品もあるので、それを避けてつかっていきましょう。
- ニコチン入りリキッド
- 大麻成分CBD入りリキッド
- 海外製の粗悪品(ニコチンやTHCが混ざる可能性)
なるべく、しっかりとしたメーカーが製造・販売している商品を利用することが安心に繋がります。
それでも、安全です。とは言い切れませんが、タバコをやめるまでの間や減煙するために利用するのは問題ないと考えています。
何事も適量を守って使うことが大事。
以上、「電子タバコの安全性」と「避けたい2種類のタイプ」についてお話しました。
難しい問題ですが、電子タバコを利用する方は「ニコチン・タール以外にデメリットがあるかもしれない」という事を頭に入れておきましょう。